知識を磨き人の役に立つ

働くということは、仕事をしてお金を得ることです。(労働基準法第九条によれば、「労働者」とは、職業の種類に関わらず、事業や事務所に雇用され、賃金を受け取る者を指します。)

①頭を下げて仕事をする

仕事は多岐にわたる業種がありますが、

・頭を下げて仕事をする

・頭を下げられて仕事をする

私はどちらも可能ですが、(何故か)同時にはできません。午前中は仕事を求めて頭を下げ、午後には仕事を依頼されて頭を下げられると、バランスが取れないのです。結局、頭を下げられて仕事をすることが多いため、その方向で進むことにしました。

良いこと、正しいことをする

 A 正しいことをする

 B 悪いことをする(法律違反は除外)

どちらが良いでしょうか?私はAが良いと思います。

③必要なものを販売する

 A 必要なものだけを販売する

 B 必要以上に販売する

 C 不必要なものを販売する

どれが良いでしょうか?私はAが良いと思います。

④高く売る

 A 高く売る

 B 安く売る

どれが良いでしょうか?私はAが良いと思います。


頭を下げられ、

必要な、

正しい仕事を、

必要なだけ、

高い金額で働く。

これだけでは不十分です。何かが足りません。

その「何か」を見つけ、実行するのが企業の役割です。


例えば、「お金がないから悪いことをする」という人もいますが、「お金がないから良いことをする」だとすると、達成(必要資金の回収)に時間がかかりそうです。

この時間をどう使うかが企業の課題です。

この課題の解決方法ですが

技術や知識を磨くことが重要ではないでしょうか?

「学問のすすめ」には、学問が必要であると述べられています。学問を通じて技術を磨き、人々の役に立つことができます。

これにより、頭を下げられ、必要な正しい仕事を、必要なだけ、高い金額で働くことが可能になると考えています。


大切なのは、人の役に立つ技術を磨き続けることです。

・SNSを使って知人を増やす

・交際費を使って見込み客を増やす

・見栄えの良いスーツで深く頭を下げる

これらは本質ではありません。というか全く卒用ではない。


人の役に立てば、競争力が生まれます。

押し売りせず、売上を無理に上げず、法律の限界を超えた取引をせず、合理的に売れることが重要です。一時的に売れる商品もありますが、それは偶然に過ぎません。偶然を待つことはできません。景気の波に左右されない何かが必要です。


インターネットの時代では、顧客を探すことが得意かもしれませんが、逆に顧客が商品を探しやすくなります。

例えば、螺子を探す際に、店を何軒も回る必要がなくなりました。ネジのサイズで検索し、ピンポイントで注文できます。また、探しているうちに他の便利な商品を見つけることもあります。消費者が探す方法が増えたことは確かです。


⑤顧客に探される側になる

顧客を探す側か、顧客に探される側か、どちらも可能です。

しかし、「①頭を下げられて、②良いものを、③必要なだけ、④高い金額で売る」という場合、私たちは⑤探される側になるべきです。顧客を集めるためには、探される側になる必要があります。


探される立場になるためにはどうすればよいのでしょうか?これが解決できれば、仕事が成り立ちます。

学問をし、「技術を磨き続け、人々の役に立つ」とすれば、探されることでしょう。

周囲が放っておかないでしょう。


人、物、金を揃えることも大切ですが、私たちの会計事務所の経営課題は、「人の役に立つ知識や技術を磨く」ことです。それがすべてです。