人として正しいことが理解できる

人としての正しさを判断することは、実際には訓練が必要なようです。

現実の話になりますが、書面添付制度の普及率は約1/5に過ぎないようです。この制度は2002年から存在します。書面添付制度とは、税理士が税務の専門家として計算等した事項を記載した書面を作成し、国税当局が当該書面を尊重することにより、税務執行の円滑化等を図るものです(国税庁ホームページより)。

世の中にはすぐに実行すべき有益なことが多くありますが、実行にブレーキがかかることがあります。ブレーキをかける人々には、それぞれの正義感があるのでしょう。

例えば、歩きタバコはなくなりました(昔は電車や飛行機でも喫煙できました)。

乗車時のシートベルト着用が常識となり、他殺の数も大幅に減少しました。

「世の中は良い方向に進んでいる」と仮定すれば、現在の基準よりも未来の基準に合わせた方が安定していると考えられます。

先に述べた各人の「正義感」ですが、なぜ正義感に幅があるのでしょうか。赤ちゃんでも正義感が異なるのでしょうか?「赤ちゃんはみな同じ」と仮定すれば、その後の教育や経験によって変化するのでしょう。

赤ちゃんが最高の自己であるとすれば、教育や経験という「衣服」を身にまとうことで、正義感が変わって見えるのです。


人としての正しさを考える際には、他人から教わったことではなく、常に「最高の自己」にアクセスする必要があります。このアクセスが容易な人と訓練が必要な人がいます。


会計に携わる人々は、この「最高の自己」との対話が不可欠です。