嘘をつかない訓練

人は様々な理由で嘘をつきます。見栄を張るため、悪いことを隠すため、大小さまざまな嘘が存在します。しかし、仕事上の嘘は迷惑です。

これは哲学の問題ではありません。単純に嘘と真実、どちらが良いかという話です。

私は「嘘は遠回り」と考えています。嘘を否定するわけではありませんが、嘘には何らかの効果があると思います。例えば、「嘘も方便」という言葉があります。これは、大きな善行のためには、時に偽りも許されるという意味です。

しかし、私が「嘘は遠回り」と述べたのは、簿記や会計、税務の観点からです。会計で嘘をつくと、一時的には会社を良く見せることができますが、複式簿記ではその嘘が記録され、正しい状態に戻すためにはその嘘を訂正しなければなりません。

さらに、複式簿記では一度嘘をつくと、その嘘はエスカレートし、最終的には取り返しのつかない大きな問題になります。これが時間の無駄であり、遠回りだと言う理由です。

脱税も同様です。多くの時間を費やして脱税をし、税務署からの連絡を恐れ、最終的には理解されずに罰金を支払うことになります。これも時間の無駄です。

また、嘘をついて商品を売ることは、一時的には利益をもたらすかもしれませんが、長期的には顧客を失い、信用を損なうことになります。

まとめると、粉飾決算、脱税、嘘をついての売り上げは、一時的な解決に過ぎず、根本的な問題解決にはならず、時間の無駄になると考えます。

仕事上の嘘は 時間の無駄=経済的損失 経営上これは間違いなくやってはいけないことです。